今年7回目のトラブルで話題のみずほ銀行のシステム統合について書かれた書籍です。世間からは1から作り直した方が良いと言われているが、これが作り直したシステムの結果なのであった。三菱UFJは東京三菱側に片寄せ、三井住友は住友側に片寄せさせたが、みずほは3行の口座を新システムに移行させた。
本書で一番面白かったのは10章と11章だ。システム開発が失敗する理由がよく分かる内容となっている。これはエンジニアはもちろんシステムを理解していない経営者にも読んでもらいたい内容であった。大規模なシステムは複雑であるがそれ以上に政治的なやりとりが多すぎ旧組織の利権争いにより泥沼化するのがよく分かる。もうどっちのシステムでもいいから経営トップがどちらのシステムにするか決めるべきなのだと感じた。エンジニアとしては分岐点が多いと記憶もあいまいになりやすいし、選択肢増えすぎて考慮すべき事項が指数関数的に増えてしまい収集付かなくなるので。
うん、碌な文章が書けていない気がするが10章と11章は読んで欲しい。がんばれ。
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