わが社のお茶が1本30万円でも売れる理由 ロイヤルブルーティー を読んだ - 四角いお家に住みたい

わが社のお茶が1本30万円でも売れる理由 ロイヤルブルーティー を読んだ

本ブログを書く前にamazonのレビューを見てみた。たしかにタイトルで期待して買ってしまうと残念な内容だと思う。30万円のワインは赤字で売っているし、本数も数十本程度のお話。高級茶葉が足りなくて作れないとうオチである。本書を勧める対象は、お茶に興味ある人、斜陽産業で新たな付加価値を生み出したい人かな。

ロイヤルブルーティーのこだわりポイントは3つ。
一つ目は、茶葉の拘り。ある意味当然のお話。
二つ目は、機械ではなく手摘み。機械では茶葉に傷をつけて雑味の原因となるそうだ。高級茶葉でも機械では味が落ちると。
三つ目は、水出し。苦み・渋みの成分のカテキンを抑えるためには80度以下がいい。カフェインは90度以上で溶けやすくなるので、紅茶やコーヒーの場合は熱湯がいいらしい。うまみ成分のアミノ酸は水に溶けやすい。アミノ酸に含まれているテアニンという甘味成分は低温でじっくり出すと成分が壊れずに残るとのこと。水出しには青茶で6日間、緑茶・花茶・紅茶は3日間掛けるようです。その際に除菌フィルターに何回も通して濾過するとのこと。通常は加熱殺菌85度で30分間加熱などの殺菌は絶対することだそうですが、フィルター濾過除菌で商品化させたことは自慢な方法なようです。販売を実現できたのはHACCP(ハサップ)という食品の衛生管理のおかげ。

本書を読み終えた後にロイヤルブルーティーの販売店を探したところ、六本木の直営店か銀座三越の地下3階にあることが分かった。銀座三越では10種類程度(2019年11月時点)の品ぞろえで、価格は3000円から28000円で、5000円前後の商品が多かったように思う。友達の誕生日用にQueen of Blue deluxeを買ったところ大変喜ばれた。JALのワーストクラスで出されることやワインボトルに入ったお茶があることを知らなかったようだ。ワイングラスに注いだところ、青茶(ウーロン茶)の良い香りがした。香りが楽しめるお茶。風味も広がり変な苦みもないすっきりとした味わいでした。香りは注いで10分程度でなくなってしまうようなので注意する必要があります。

ロイヤルブルーティーは大変面白い商品であるが、お酒を飲める人にとってはコスパが良くない。お酒が飲めないタイミングやお酒が飲めない人への贈答品として活用されるのがベストな選択かと思います。またお酒抜きで楽しめる茶宴もいつかチャレンジしてみたいと思う。コース料理と一緒にお茶のコースを楽しむというものです。

箇条書きキーワード。
・賞味期限は1カ月から6 カ月 。
・ワインボトルは遮光性が高いガラス。
・屋外などのオープンな環境では味覚は大味になりやすいので、繊細なお茶は楽しみづらい。
・大衆茶(低価格)の中に高級茶市場が成長すると自然に中級茶ができる。
・ロイヤルブルーティーでランチ単価上げられるかも。
・事業プランが複数あったら一つに絞る。新しいことが望ましい。
・30万円のお茶販売はテレビなどに出す広告以上の宣伝効果。
・お茶の飲み方は5回変わった。鍋で煮る→茶葉を茶碗に入れてお湯を注ぐ→抹茶→急須→ペットボトル。

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